第1章 薬理学を学ぶにあたって

A薬理学とは何か

  1. 薬物とは何か
    • 初期の薬物
      • 植物由来の薬物
        • 柳の樹皮からの抽出物(サリチル酸)が鎮痛作用をもつ
        • ケシの未熟果から採取した樹液(アヘン)が鎮痛や陶酔感
      • 鉱物由来の薬物
        • 牡蠣の殻(炭酸カルシウム)は精神安定剤や胃酸過多の制酸剤
        • 石膏(天然産含水硫酸カルシウム)は解熱作用や利尿作用

 

                              ※生体に何らかの反応を生じさせる物質

                                    薬物…ヒトに有用なもの

          作用…期待する効果

          副作用…好ましくない作用

          毒物…有害なもの

 

  • 現代の薬物
    • 化学的に合成されたもの・植物や動物由来のもので精製されたもの、遺伝子工学によって作られたもの
      • 賦形剤・安定剤を含んでいる

錠剤では1錠1000mgの重量でも有効成分はわずか1mgの薬剤もある

薬物とは「ヒトまたは動物の疾病の診断、治療または予防に使用されることが目的とされているもの」

  • 医薬品

法律で定められたヒトに投与することのできる薬物

  • 医療用医薬品

医療機関で医師の処方が必要な医薬品

  • 一般医薬品

薬局薬店で誰でも入手できる医薬品